一言:実るほど 頭を垂れる稲穂かな
(みのるほど こうべをたれる いなほかな)
意味:学識や徳行が深い人ほど、人に対して謙虚
今回は「詠み人知らず」、作者は特定されていません。
稲穂は実れば実るほど、重みで穂先を垂れ、頭を下げていきます。
「学識や徳行が深くなった人ほど、謙虚になっていく」という意で、力がついて、成功している時こそ、謙虚に生きていきなさい、という戒めを表現した口語です。
※「徳行」とは、道義にかなっていて徳(立派な行為や品性)の高い行いをすることです。
人間はある程度生きる為の力がついてくると、周囲への感謝を忘れてしまいがちな生物です。「自分は経験もあり、お金も手に入れて一人前だ。何でもできるんだ」と勘違いしてしまいます。
しかし、どれだけ優れていて、成功している人でも、人の子です。
多かれ少なかれ、両親だけでなく、誰かの小さな助けや親切、愛情の上に現在の自分が存在できています。
そんなお世話になった方々の愛を感じ取る事のできる人は、年を重ねるごとに生きる姿勢も謙虚になっていくのではないでしょうか。
本田技研工業の創業者は以下のように述べています。
『学問なり技術があるということは立派なことにはちがいないが、
それを人間のために有効に使って初めて、
すぐれた人間だということができるのだと思う。
何よりも大切なのは人を愛する心ではないだろうか』
時にはふと立ち止まって、今の自分を形成してくれた人々を思い浮かべ、感謝してみてはいかがでしょうか。
きっと、これから出会う方々からも多くの事を学んでいける姿勢になるはずです。






