お坊さんコレクション

第2回  筒井 秀寛 さん (天台宗:善光寺 最勝院)

お坊さんに聞く!

第2回  筒井 秀寛 さん (天台宗:善光寺 最勝院) 【今、お寺はどうあるべきでしょうか?】
「お寺」と聞くと「入りにくいなぁ」「ちょっと怖いなぁ」と敷居が高く感じてしまう方が多いのではないでしょうか。
昔と比べると、人々がお寺に対して「閉ざされたイメージ」を持ってしまっている事について、残念に思います。
私だけでなく、寺院に関わる方々も、同じように感じているのではないでしょうか。

でも、残念に思っているだけでは何も変わりません。 こんな時代だからこそ、私達も、気軽に人々が入りやすい環境を用意してみてはどうでしょうか。
当然、守らなければならない伝統や仕来りも大切ですが、時代に合わせて、お寺のスタイルも変わって良いと思うのです。

当寺では、お檀家さんを持たず、信徒さんを相手にさせて頂いている事もあり、人々の様々な思いを敏感に感じることが出来ます。
お寺にいらっしゃった方に「住職さんにお話を聞いてもらって良かった」と喜んで頂けると、私達も嬉しい気持ちになれます。
人とお寺の距離を縮めることが、伝統を守り、伝えていくことにも繋がっていくからです。
この為、どうすれば人々がお寺に訪れやすくなるか、常日頃より考えております。

その試みの一環として、最勝院では、一人でも多くの方がお気軽に寺院へお立ち寄り頂けるように『寺cafe 喫茶去(きっさこ)』を設けさせて頂きました。この「喫茶去」とは仏教用語で『ようこそお越しいただきました。ちょっとお寄りになってお茶を召し上がっていきませんか?』という意味を持っています。
私も時間の許す限りお店に顔を出して、訪れて頂いた方々との合縁奇縁を大切にし、色々なお話を聞かせて頂くようにしています。
お寺が変わることで、人々がお寺から感じる印象も変わっていくと信じています。

【質問1】 檀家さんに法要通知をどのように行なっていますか?
お檀家さんはいませんが、宿泊された信徒さんには年賀状などお送りしています。
メールでお問い合わせ頂いた方々にもメールで年賀状を送らせて頂いております。

【質問2】 檀家さんや参拝者との交流の場を設けていますか?
ご宿泊して頂いた場合、各お部屋に住職自身が伺い、善光寺の歴史を案内させて頂いております。
また、翌朝のお勤め「お朝事」にも住職自身がご案内させて頂き、一緒に境内の案内も行っております。
日常生活の中で、お坊さんと一緒に境内を歩いたり、写真を撮ったりすることはなかなか無いのではないでしょうか? 一つ一つの出会いを大切にしています。

【質問3】 お寺の色々な行事の宣伝をどのように行なっていますか?
ホームページで行っています。
最勝院ニュースや、Blogの住職日記、奥様奮闘記などでも行っています。

【質問4】 お寺の行事に来る方々の年齢層や数は?
善光寺にはお年寄りから初参りの赤ちゃんまで年間700万人の方々が訪れます。
善光寺は昔から女人救済のお寺だったことから、最勝院も女性の信徒さんが多いのも特徴です。

【質問5】 住所変更したご家族へ各種お知らせを送る際の対応はどのようにされていますか?
判る限り対応させて頂いております。毎年お泊まり頂いている方が多いので、信徒さん側からもお知らせ頂いています。

【檀家の方々へ一言】
善光寺は信徒さんで、檀家さんの区別はございません。大勢の皆さん、どうぞお気軽にお越しください。

【参拝者の皆様へ一言】
観光地なので仕方ありませんが、善光寺にお立ち寄りの際、是非お参りにもお越しくださいね。


最勝院

最勝院は善光寺に一番近い宿坊です。
本尊は体の悪いところ、心の病もを治して頂けるといわれている薬師如来です。
特に目のお薬師さんと親しまれ、歳の数だけ「目」という字を書き奉納する習慣があります。
座像で、手には薬壺をお持ちの仏様です。須磨海岸から出現されたと伝えられ別名「須磨薬師」とも呼ばれます。

広々とした中庭は善光寺一山でも珍しく『忠臣蔵』赤穂浪士の1人大高源五(子葉)による作庭だと伝えられています。中庭は、直径4メートルもあろうかという槐(エンジュ)の大木をはじめ、つつじ、モミジ等の樹木が多いのが特徴です。
槐の字のいわれは、昔、お面などを槐の木で彫刻し家の鬼門に置いた事から、木辺に鬼で、槐(エンジュ)と書きます。地方によっては、延寿と書いて、長寿や安産のお守りに使われた事があるそうです。
難産の時、この木の枝を握らせると、苦しまずに 赤ちゃんが産めると伝えられています。この事から槐の木は魔除け・長寿・安 産・幸せの木として親しまれています。

最勝院
【天台宗】最勝院(長野県長野市)

筒井 秀寛 さんプロフィール

【お名前】 筒井 秀寛 (つつい しゅうかん)
【年齢】 33歳
【宗派】 天台宗
【お寺名】 善光寺 最勝院
【役職】 住職
【趣味】 スキー、サーフィン、キャンプ、ガーデニング
【尊敬する人】 先代住職達
【好きな一句】 合縁奇縁
【パソコン利用頻度】
毎日 メールチェック HPの更新など
【人物紹介】
長野市出身。幼少より先代住職の影響でスキーに励み、学生時代はアルペンの選手として活躍。
東京の私立高校へ進学~大学卒業まで神楽坂の浄土宗寺院(母の実家)で居候する生活を送る。
大学時代はスキースクールの講師として活躍、長野オリンピックが開催された際は、モーグルの役員を務める。 高校時代、僧侶になる事に抵抗があったものの、様々な出来事から平成19年7月、先代住職(父)から住職を引き継ぎ晋山。
僧侶としての勤めだけでなく、宿坊の管理も行い、信徒に近い住職として多くの支持を得て活躍中。

筒井 秀寛 さんプロフィール

■『壺乃湯(このゆ)』
最勝院に古くから口伝される入浴剤を現代に再現した『壺乃湯(このゆ)』も人気です。 この薬草湯(入浴剤)は、薬師如来を護持(守る)する最勝院歴代の住職達が、当地で採取される 「当帰(とうき)」「人参(にんじん)」「蓬(よもぎ)」「大豆(だいず)」 「甘草(かんぞう)」 等の薬草に「白檀(びゃくだん)」の香りを加え、門外不出の処方で調合し、他に類を見ない味噌のようなペースト状の入浴剤となっています。
歴代の住職達の試行錯誤が繰り返され、長い歳月をかけて完成した秘伝の入浴剤、その効果には定評があり、身体の疲労回復だけでなく「白檀の香り」には心を落ち着かせる沈静効果があり、良好な瞑想状態へ導く効果があると人気を集めてきました。現在でも、疲労や身体の痛み、冷え症に悩む信徒達に深く愛されてる逸品となっています。品位を重んじ、普段は桐の箱に入れ、最勝院薬師堂にて御本尊前に供えられ、祈祷を施されています。
なかなか抜けない疲労や身体の痛み、冷え症等にお悩みの方は、是非一度お試しになって下さい。

  壺乃湯(このゆ)

「お坊さんコレクション」のバックナンバーはこちら「お坊さんコレクション」のバックナンバーはこちら

「おてらいふ」
あなたの心とお寺を繋ぐ日本最大級の寺院総合情報サイト「おてらいふ」トップページへ