お坊さんコレクション
第1回 伊藤 広喜 さん (浄土宗:佛迎山 往生院 安楽寺)
お坊さんに聞く!
【今、お寺はどうあるべきでしょうか?】
「古いものは新しく、新しいものは古く」日々の精進の下、住職としての力量をあげるのは当然ですが、基本的な立場に戻って、一人の人間として厚みのある人柄である事が「お寺の顔」として、訪れる方々の信頼に繋がると思います。
また、広く門を開いていることも大事ですが、同時に、地域の方々一人一人と実際に向き合い、様々な内容を話し合う時間的な余裕を持つ事も必要だと感じています。
当たり前のことですが、寺族と共に、壇信徒を心よりお迎えする気持ちが最も大切だと思っています。
【質問1】 檀家さんに法要通知をどのように行なっていますか?
春、秋、彼岸会、お盆等に葉書にて行なっております。
【質問2】 檀家さんや参拝者との交流の場を設けていますか?
数年に一回、檀参をしております。お参りの折には必ず玄関にてお茶を出し、お話を聞かせて頂くことにしております。
【質問3】 お寺の色々な行事の宣伝をどのように行なっていますか?
境内、山門の掲示板、葉書、暦の送付にて行なっております。
【質問4】 お寺の行事に来る方々の年齢層や数は?
小さなお子様から90歳を超えるお方まで、老若男女、様々な方々が訪れてくれます。
【質問5】 住所変更したご家族へ各種お知らせを送る際の対応はどのようにされていますか?
お檀家様からお申し出があればよいのですが、そうではない時(葉書が戻って来てしまう時)は、お檀家様の玄関のご迷惑にならない箇所に住所変更をお知らせ頂きたい旨を、
小さな紙で張らせて頂いております。
【檀家の方々へ一言】
いつもありがとうございます。困った時はかけこんでみて下さい。
【参拝者の皆様へ一言】
一言かけて頂いて、お気軽に墓地にお参り下さい。
安楽寺
浄土宗の安楽寺は、寛永4年(1627)意的上人が開創した400年以上の長い歴史を持つお寺です。
台東区の金杉街道交差点に近い柳通りに面しており、下町情緒溢れる参道の両側は下町の民家がひしめきあっています。
本堂には『身かえり地蔵』が安置され、庭には『開運子育て地蔵』という御地蔵様も祀られております。
木曽義仲愛妾所持の守り本尊であると伝えられる身かえり地蔵の「身かえり」には「後ろを振り向いて総ての人々を救う」という意味があるそうです。
また、台東区の有形文化財として『刺繍仏涅槃図』が保管されている事でも有名です。
伊藤住職のお話だと、江戸時代は浄土宗捨世派に属しており、寛政の飢饉の際には、地元地域に米を供出して老中松平定信より褒美を頂いた記録が残っているそうです。安楽寺の名前は池波正太郎作品(その男、剣客商売など)にもたびたび登場しております。また、境内に子育て地蔵がある為、昭和20年~40年頃の戌の日は縁日がとても賑わっていたそうです。
伊藤 広喜 さんプロフィール
【お名前】 伊藤 広喜 (いとう こうき)
【年齢】 50歳
【宗派】 浄土宗
【お寺名】 佛迎山 往生院 安楽寺
【役職】 住職
【趣味】 音楽鑑賞、雅楽、将棋
【尊敬する人】 法然上人
【好きな一句】 我以外、皆師なり
【パソコン利用頻度】
毎日1回メール確認、インターネット利用
【人物紹介】
1957年(昭和32年)2月25日生まれ。東京都台東区出身。
大学卒業後、3年間高校教師として働く。
その後、1年間にわたる大病を患い、様々な考えを改めさせられ、回復後、本山にて僧侶としての修行を始める。
大本山増上寺式師会、雅楽会所属。師弟養成講座、加行係を経て、現在璽書道係として活躍中。

