お寺って何?

◆起源◆

お寺の原型が生まれたのは仏教発祥の地インドです。当時、インドの出家者達は、雨季に外を出歩く事で、知らぬ間に虫など生物を踏み殺してしまう事を嫌ったそうです。その為、雨の日に無駄な殺生を行わないよう大人しく瞑想をする場所として作られたのが初期のお寺と伝えられています。
つまり、初期のお寺はお坊さんにとって、雨季の仮住まい(雨安居)だったのです。日本の場合、出家した人は家を持たないのが基本でした。雨の日でも屋外で野宿をする事が当然だったようです。

■中国 ~ お寺の起源は中国のお役所 ~

『お寺』という言葉が生まれたのは中国です。当時の中国で『お寺』は、お役所(官舎)を意味する言葉でした。
インドからお坊さんを招いた際、お役所に泊まってもらうことが多かったのだそうです。加えて、お坊さんが仏典漢詩を作る際の作業場所としても、お役所が利用されることが多かったとか。
このような一般の人々の認識から、「お坊さんがいつもいる場所、住居」を『お寺』と呼ぶようになったと言えます。

■日本 ~ 日本人の気質と合ったお寺 ~

ダミー 仏教伝来から間もない6~7世紀(飛鳥時代)に活躍した蘇我一族が、初期の頃のお寺を多く建てたと伝えられています。
現存する最古のお寺四天王寺(大阪)を建てたのも、蘇我一族の血を引く聖徳太子でした。 近代と違い、この頃は「仏像を置く場所」としての役割が主だったそうです。
壬申の乱以降~奈良時代には、天武天皇系の天皇達がお寺の建立に力を注ぎました。 聖武天皇国分寺を、 足利尊氏は国家の安泰と繁栄を祈って安国寺を、 全国各地に次々と建てていったのが有名です。この頃から「お坊さんがいる場所」「経典を読む場所」としての役割も持ち始めます。
平安時代に入ると、比叡山延暦寺高野山金剛峰寺などの山岳寺院を筆頭に「修行場所」としての役割が強くなります。平安末期~鎌倉時代には「お坊さんが信者に説法する場所」という近代に近い機能も持つようになりました。
江戸時代になると「キリシタンを排除する」という幕府の意向により檀家制度が設けられます。
近隣住民の「葬式」と深く結びついた役割を担った現在のお寺は、この頃から始まったと言えるでしょう。


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